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【症例】「慣れるしかない」と言われた耳鳴りが、4ヶ月で気にならなくなるまで

2026.03.18

「慣れるしかない」と言われた耳鳴りが、4ヶ月で気にならなくなるまで

耳の中でずっと鳴り続ける音。
眠れない夜も、仕事中も、ふとした静けさの中でも。

「検査では異常なし。慣れていくしかありませんよ」

そう言われてから、どこに相談すればいいかわからなくなった――そんな方が、当院に来られることがあります。

今回は、数年来の耳鳴りと軽度の聴力低下でお困りだった50代女性の経過をご紹介します。


来院時の状態

患者さまのプロフィール
50代女性。接客業(立ち仕事)。和泉市在住。

主訴
右耳の耳鳴り(約3年)、聴力の低下感(特に高音域)、耳の中に水が入ったような詰まり感

これまでの経緯
3年ほど前、ある夜に右耳でジーという低い音が聞こえ始めた。翌日には少し落ち着いたが、それ以降、静かな場所や夜になると気になるようになった。耳鼻科を受診し聴力検査を受けたが、軽度の聴力低下はあるものの「日常生活には支障のない範囲」と診断。薬(メコバラミン・アデホス)を服用したが、耳鳴り自体は変わらず、担当医から「これ以上の改善は難しい。慣れていくことが大事」と言われ、通院を終了した。

その後も耳鳴りは続いており、仕事で疲れた日や気圧の変わり目に特に悪化。「しょうがないと思うようにしていたけど、しんどいものはしんどい」とのことで、知人の紹介で当院へ。

東洋医学の視点から

初診時、脈と舌の状態を診せていただきました。

脈は全体に細く力がなく、特に深く触れると余力のなさが伝わってきました。舌は少し乾燥気味で、色が薄め。

この方の耳鳴りは、加齢や慢性的な消耗によって「耳に栄養と潤いを届ける力」が弱くなっていることが背景にあると考えました。東洋医学では、耳は体の奥深いエネルギーと強くつながっています。疲れが続いたり、消耗が積み重なったりすると、その影響が耳に出やすいのです。

また、首や肩の深い筋肉が硬くなっており、頭部や耳の周囲への血の巡りが滞っている状態でもありました。触れるとわかる表面の肩こりだけでなく、深いところに眠っている緊張が長年かけて積もっていた、そんな印象でした。

「一度固まったものをゆっくりほぐしながら、体の奥から耳を養えるようにしていく」という方針でお伝えし、施術を始めることにしました。

施術の経過

1〜2回目

初回の施術後、「頭が少し軽くなった気がする」とのお言葉をいただきました。耳鳴りそのものは変わらないが、体全体が少しほぐれた感覚があったようです。2回目も同様に首肩周囲の緊張を中心に施術。「夜、少し眠りやすかった」という小さな変化を話してくれました。

3〜5回目(1ヶ月〜1ヶ月半)

「夜に耳鳴りが気になってしまう時間が、少し減ってきたかも」と教えてくれました。音の大きさ自体はまだ変わらないが、「うまく言えないけど、前ほど追いかけてくる感じがない」とのこと。

脈にも少しずつ変化がみられ、施術後の回復が早くなってきた印象がありました。

6〜7回目(約2ヶ月)

ちょうどこの頃、大型連休が続き、職場が繁忙を極める2週間ほどが続きました。

「先週からまた耳鳴りがうるさくて。元に戻ってしまいました。」と心配そうに話してくれました。

脈を診ると、疲弊の色が戻っていました。忙しさの中で睡眠も短くなっていた様子でした。「元に戻ったのではなく、疲れが出ているんです。こういう時期を越えながら、少しずつ底上げしていくのが治療です」とお伝えし、この日は全身の疲れを抜くことを優先した施術にしました。

翌週、「この前が一番しんどかった。今週は少し落ち着いてます」と話してくれました。

8〜12回目(3〜4ヶ月)

この頃から変化が安定してきました。

「静かな部屋にいても、以前ほど気にならなくなりました。音は聞こえるんですが、なんか…遠くなってきた気がします」と話してくれました。

仕事帰りに「そういえば今日は全然気にしなかった」と気づく日が増えてきた、とも。

耳の詰まり感もかなり軽減し、聴力の低下感(特に人の声が聞き取りにくい感じ)も日常生活ではほぼ気にならないレベルになってきました。


患者さまの声

「最初は半信半疑でした。耳鼻科の先生に『慣れるしかない』って言われていたので、鍼灸で何かが変わるとは正直思っていなかったんです。でも、2ヶ月くらい経ったころから、耳鳴りの音自体は残っていても、それに引っ張られる感じがなくなってきて。今は仕事中はほぼ気にならないし、夜も以前ほどは気になりません。完全に消えたわけじゃないけど、生活が楽になりました。」

50代女性・和泉市在住

同じ悩みをお持ちの方へ

耳鳴りは、検査では「異常なし」と言われることの多い症状のひとつです。

でも、音が聞こえ続けている本人にとっては、確かにそこにある苦しさです。

東洋医学では、耳鳴りや聴力の変化を「体の奥の消耗やめぐりの滞り」として捉えます。原因を断言はできませんが、脈や舌の状態から体の偏りを読み取り、そこにアプローチすることはできます。

「もう治らないと言われた」「どこに行けばいいかわからない」という方も、一度ご相談ください。時間はかかっても、体は変わっていくことができます。

▶ 当院の耳鳴り・難聴への取り組みはこちら:耳鳴り・難聴のページ

※本症例は患者さまの同意のもと、個人が特定されないよう内容を一部変更して掲載しています。

この症例に近いお悩みをお持ちの方は、まずはお気軽にご相談ください。

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