【季節の養生】湿気と気圧で体調不良?小満の季節に整える東洋医学の養生法|鍼灸と整体で対策を
夏のはじまり「立夏」から、草木が茂る「小満」へ――湿気と暑さに負けない体づくり
5月5日の立夏から、5月21日頃の小満(しょうまん)へ。
春から夏へと移り変わるこの時期は、自然界の陽気がぐっと高まり、草木は生い茂り、命が満ちていく季節です。
一方で、私たちの体には“湿気”という見えない負担がじわじわとかかり始めます。
特に西日本では「走り梅雨」と呼ばれる早めの梅雨入りのような天気が重なり、湿度の高さが体調を左右しやすくなるのがこの頃です。
【1】小満とは――万物が次第に満ちていく季節(2025年は5月21日〜6月4日ごろ)
「小満」は、草木や生き物すべてが太陽の光を受けて、すこしずつ“満ちていく”という意味があります。
農作物が順調に育ち始め、ホッとひと安心できるような、自然の落ち着きが感じられる節気です。
しかし、東洋医学ではこの「湿気が増える時期」は、胃腸に負担がかかりやすく、
体が重だるくなったり、むくみやすくなったり、メンタル面でも“気分の落ち込み”が出やすいとされています。
また、寒暖差や気圧変動が大きくなる時期でもあり、自律神経が乱れやすくなることで「眠れない」「焦燥感」「めまい」などの症状につながることもあります。
【2】小満の時期に出やすい不調とその背景
健美堂でも、最近以下のようなお悩みが増えています:
- 胃のもたれ・食欲不振
- 身体の重だるさ・むくみ
- 気分の落ち込み・眠りの質の低下
- 回転性・グラグラ・ふわふわするめまい、ふらつき、頭の重さ
東洋医学では、これらの不調は「湿邪(しつじゃ)」と「脾(ひ)」の関係が深いとされます。
湿邪は“重くて下にたまりやすい”性質があり、体内の水分代謝がうまくいかなくなると内耳や脳に影響を与え、めまいや頭重感が出やすくなります。
さらに、自律神経が過敏になっている方は気圧や温度のわずかな変化でもストレスとなり、不調が長引く傾向にあります。
【3】季節に合った養生ポイント
◎ 食養生
- はとむぎ、緑豆、とうもろこしのひげ、えんどう豆 → 水分代謝を助ける
- スイカ、パイナップル → 身体にこもった熱と湿をさばく
- あさり、はまぐりなどの貝類 → 利尿作用があり、寝汗・のぼせ対策に
- 冷たい飲食、生ものは控えめに。なるべく温かい調理法で内臓を冷やさない
◎ 軽い運動
- 汗ばむ程度のウォーキングやストレッチ → 気と水の巡りを促し、湿邪の排出を助ける
- 湯船にゆっくり浸かる → 自律神経を整える
◎ 心のケア
- 予定を詰め込みすぎず、自然の音や香り、光に触れる時間を持つ
- 早寝・早起き、一定の生活リズムを保つ
- ゆっくり深呼吸、香りのあるお茶やアロマなども有効
【4】健美堂の施術でできること
東洋医学の視点では、「季節の変わり目」は体調管理の“整えどき”とされます。
健美堂では、
- 脈診・腹診などによる体質の見極め
- 鍼灸・整体を組み合わせた総合的な施術
- 自律神経の乱れ、めまい、むくみ、胃腸の不調へのアプローチ
などを通じて、その方に合った施術を行い、「湿邪」や「気の滞り」を根本から調整していきます。
【まとめ】
5月下旬から6月初旬は、天気も体も不安定になりやすい時期。
「なんとなくしんどい」「治療に行くほどではないけれど、整えたい」
そう感じたら、それは体が出している“サイン”かもしれません。
今のうちから体を整えて、梅雨も夏も快適に過ごせる土台を一緒につくっていきましょう。
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