最新の症例紹介健美堂での症例の一部をご紹介します。
【症例】40代女性/湿邪が関与した回転性めまい
今回ご紹介するのは、「回転性めまい」でお悩みだった40代女性の症例です。
東洋医学ではこのような症状に「湿邪」や「肝の高ぶり(肝陽上亢)」が深く関わっているとされ、健美堂では全身のバランスを整える施術を行いました。
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### ● ご来院時の状態
40代女性。数日前から急に回転性のめまいが頻発。特に朝の起床時や雨の日など、天候が不安定な日にふらつきが強くなる。仕事はデスクワーク中心で首や肩のコリも強く、寝つきの悪さや眠りの浅さも感じていた。
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### ● ご来院のきっかけ
病院では「良性発作性頭位めまい症(BPPV)の可能性」と診断され、薬が処方されたが効果が見られず、根本的な改善を求めて東洋医学的な治療を希望され来院。
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### ● 診察と所見(東洋医学的な見立ても含む)
脈診では「脾虚」と「湿邪の停滞」が顕著。さらに「肝陽上亢」の状態も見られた。舌はやや白苔を帯び、むくみがある印象。
→ 湿邪が体内にこもり、肝の気が上昇することで平衡感覚に影響を及ぼしていると判断。
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### ● 治療の経過
週1回の施術を3回実施。初回の施術後からふらつきの頻度が減少し、2回目以降は症状が安定。3回目終了時点で日常生活に支障がない程度まで回復。
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### ● 経過後の変化と患者さまの声
「天気が悪い日でも平気になってきて驚きました」
「病院で原因がはっきりしなかったので不安でしたが、鍼で楽になるなんて思っていませんでした」とのお声をいただきました。
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### ● 使用したツボ
・脾兪、陰陵泉、豊隆:体内の湿をさばく
・太衝、行間:肝の高ぶりを鎮める
・天柱、完骨、翳風:めまいの局所処置
※10分の置鍼と軽いマッサージを併用
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### ● 担当よりひとこと
湿気が多い梅雨時期や気圧変化に弱い方は、体内に「湿邪」がたまりやすく、めまい・ふらつき・倦怠感などを引き起こします。
西洋医学では「異常なし」とされるケースも、東洋医学の視点からは明確な原因が見えてきます。お悩みの方は早めのご相談をおすすめします。
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