【季節の養生】春の終わりに不調が出るのはなぜ?東洋医学で見る“春の土用”と養生法
【春の土用】 春から夏へと移り変わるこの時期、体調の変化を感じる方が多くなります。 東洋医学では、季節の変わり目にあたるこの時期を「土用(どよう)」と呼び、特に重要な養生期間とされています。
■ 春の土用とは?
🌸 2025年 春の土用の期間は、4月17日(木)から5月4日(日)まで。
この18日間は、春から夏への移行をスムーズにするための大切な養生期間とされ、
心身の調子を整えるチャンスでもあります。
とくに 4月23日(水)の「土用の戌の日」 は、食事や休養に一層意識を向けたい日です。
土用とは、四季の変わり目に年4回訪れる特別な18日間のこと。
春の土用は「春の気(肝)」から「夏の気(心)」へと移行する準備期間であり、身体や心にも負担がかかりやすい時期です。 この時期は、季節の影響で五臓の「脾(ひ)」が乱れやすくなり、体調の変化として現れることが多くなります。
■ 脾のはたらきと春の不調
脾は、食べ物からエネルギー(気血)を作り、全身に巡らせる重要な役割を担っています。 この脾の働きが弱ると、次のような不調が出やすくなります:・食欲不振 ・胃もたれ ・疲れやすい ・むくみ ・めまい ・気分の落ち込み など
■ 五行から見る春と土用のつながり
東洋医学では、自然界や人の体を「五行(木火土金水)」で捉えます。 春=肝(木) 夏=心(火) 秋=肺(金) 冬=腎(水) そして、四季の中央に位置するのが「脾(土)」です。 脾は、春・夏・秋・冬のそれぞれの臓器に、土用の時期を通じてエネルギーを配分し、季節の移り変わりを支えます。 ■ 春の土用におすすめの養生法 ・無理をしない ・睡眠をしっかりとる ・冷たいものを控える ・甘いものを摂りすぎない ・軽い運動やストレッチで気の巡りを良くする
■ 鍼灸師からのひとこと 春の土用は、季節の“はざま”で心と身体がゆらぎやすい時期。 この時期にきちんと整えておくことで、夏を元気に迎える準備ができます。 特に脾の調子が気になる方は、鍼灸によるケアで整えていくのもおすすめです。
■ 関連動画 春の土用について、YouTubeでも解説しています。 ぜひあわせてご覧ください:
■ 健美堂について 大阪府貝塚市にある鍼灸治療院「健美堂」では、土用の時期を意識した季節の鍼灸ケアを行っています。 体調がゆらぎやすいこの時期、お気軽にご相談ください。