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【季節の養生】冬にしんどくなる体は、夏のうちに整える

2026.08.16

こんにちは、健美堂の松田です。

「冬になると、毎年しんどい」
そうおっしゃる方が、当院にも少なくありません。

風邪をひきやすい。咳が長引く。手足の冷えがつらい。腰や関節が痛む。鼻炎がひどくなる。
思い当たる方は、ぜひこの残暑の時期に読んでいただきたい話です。

冬の不調を、なぜ夏のうちに手当てするのか

東洋医学に「冬病夏治(とうびょうかち)」という言葉があります。
冬に悪くなりやすい不調を、夏のあいだに整えておこうという考え方です。

体を温め、動かし、巡らせる力のことを、東洋医学では「陽気(ようき)」と呼びます。
この陽気が一年でもっとも高まるのが、夏。
逆に冬は、陽気が体の奥に引っ込んでしまう季節です。

つまり、冷えや慢性的な弱りを立て直すには、体の力そのものが充実している夏のほうが取り組みやすいということ。
暦の上では立秋を過ぎましたが、暑さが厳しいこの時期は「三伏(さんぷく)」と呼ばれ、養生の好機とされてきました。

「冬病」は、冬だけの問題ではありません

冬病といっても、冬にしか起こらない病気のことではありません。
寒くなると悪化しやすい体質や症状のことを指します。

その土台にあるのは、多くの場合、陽気の不足です。
陽気が足りていれば、寒さから体を守れます。
足りなくなると、血の巡りが滞り、水分の代謝が落ち、筋肉や関節がこわばりやすくなる。
そこへ冬の寒さという外からの負担が加わって、症状として表に出てくる……というわけです。

冬が悪いのではなく、体の状態が先にある。
だからこそ、手当てをするのは冬になってからでは遅いことが多いのです。

残暑のいま、やっておきたい三つのこと

1. 胃腸を冷やしすぎない

東洋医学では、胃腸は気と血をつくる場所と考えます。
どんなに良いものを食べても、胃腸が弱っていては活かしきれません。

冷たい飲み物、氷菓子、冷えた麺類、キンキンのビール。
この時期に増えるものばかりですが、まずは一日のうち一杯を常温や温かいものに替えるところから。

2. 適度に汗をかく

汗をかくと気血の巡りが良くなり、体温を調節する働きも整ってきます。
とはいえ炎天下で無理をする必要はありません。
朝夕の散歩、湯船につかる、それだけでも十分です。

3. 冷房と、うまい距離をとる

外は35度、室内は24度。この落差は自律神経に大きな負担をかけます。
我慢して熱中症になっては本末転倒ですから、使わないという話ではありません。
羽織るものを一枚置いておく。冷風を直接浴びない。それだけで体の守りは変わります。

ご自宅でできるツボ

  • 足三里(あしさんり)……膝のお皿の下、外側のくぼみから指4本分下。胃腸の働きを支え、疲れにくい体づくりに使われるツボです。
  • 関元(かんげん)……おへそから指4本分下。体の芯を温める場所として、昔からお灸に使われてきました。

強く押す必要はありません。
手のひらやカイロで温める程度でも、じゅうぶんです。

食事で意識したいこと

暑いからと麺類だけで済ませる日が続くと、たんぱく質が不足します。
肉、魚、卵、大豆製品を一品でも添えてみてください。

しそ、みょうが、生姜といった香りのある薬味も、この時期の体には合います。
「温めるものだけを食べればいい」という話ではなく、夏の暑さとつきあいながら、胃腸を守り、気血を充実させていくのが冬病夏治の本来のねらいです。

おわりに

夏にしっかり眠り、しっかり食べ、少し汗をかき、胃腸を守る。
その積み重ねが、秋の疲れを防ぎ、冬の体調を支えてくれます。

毎年冬につらい思いをされている方こそ、いまが整えどきです。
貝塚から岸和田にかけて、この時期は冷房と冷たいもので胃腸を弱らせている方が本当に多く見受けられます。

気になることがあれば、ご相談ください。

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