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【症例】階段の昇り降りで痛む右膝|変形性膝関節症と診断された50代女性の5ヶ月

2026.04.18

「階段を降りるとき、膝の内側がずきっと痛むんです」

ご来院時の、患者さまの最初のお言葉でした。50代後半の女性。貝塚市内にお住まいで、週に数日のパート勤務をされている方です。

半年ほど前から右膝に違和感を覚え、3ヶ月前ごろから階段を降りる動作で痛みが走るようになった、とのことでした。整形外科を受診され、レントゲンで軽度の変形が見られ、「変形性膝関節症」と診断。ヒアルロン酸注射を数回、痛み止めも服用されていましたが、思うような変化が得られず、通勤や買い物のたびに膝が気になり、少しずつ外出が減っていく——そんな状態で当院にいらっしゃいました。

来院時のご様子

初診でお話をうかがうと、膝そのものの痛みだけでなく、いくつか気になる点が見えてきました。

  • 膝の内側が特に痛み、正座は避けている
  • 朝起きたときに膝がこわばる感覚がある
  • 下半身、特にふくらはぎから足首にかけて冷えやすい
  • 夜中にトイレで目が覚めることが週に数回
  • 夕方になると足がむくみ、靴下の跡が残る

膝の局所症状に加えて、下半身の冷えや水分代謝の低下を示す所見が複数重なっていました。

脈診と舌診をさせていただくと、全体に力がやや弱く、舌にはむくみ(胖大舌)と白い苔が目立ちました。ご本人の自覚は「膝の痛み」でしたが、その源流にあたるお体全体としては水の巡りが滞り、冷えが下半身にたまっている状態と拝見しました。

東洋医学の視点から

東洋医学では、膝の不調を関節の問題としてだけ見るのではなく、お体全体の巡りやエネルギーの土台との関係で捉えます。

この方の場合、下半身の冷えと水分代謝の低下が土台にあり、そこに長年の立ち仕事や生活の積み重ねが加わって、膝関節への負担が集まっていたと考えられました。

たとえるならば、建物の土台の湿気が抜けきらないまま、上の柱に負担がかかり続けているような状態です。柱(膝)だけを補強しても、土台の湿気が残っていればまた傾いてしまう。まずは土台の水はけをよくし、体を内側から温める——そこから入ることにしました。

施術の経過

1ヶ月目

週に1回のペースで施術を始めました。初回の施術後、「帰り道で少し膝が軽い気がする」とおっしゃっていましたが、翌日にはほぼ元に戻ったとのこと。初回は一時的な変化にとどまることが多く、体が「ゆるむ感覚」を思い出していく期間です。

3週目に入ったころ、「朝のこわばりが少し短くなった」「夜中のトイレが週に1回程度になった」とご報告をいただきました。膝そのものよりも先に、夜間の覚醒や冷えといった全身の反応が変わり始めるのは、体の奥から整っていくときによく見られる順序です。

2〜3ヶ月目

2ヶ月目の後半から、「階段を降りるときの痛みが、毎回ではなくなった」という変化が出てきました。特に午前中の調子が良く、午後の疲労が蓄積する時間帯はまだ違和感が残る、とのこと。

ふくらはぎのむくみも軽減し、靴下の跡がつきにくくなったと喜ばれていました。3ヶ月目に入ったころには、貝塚市内のスーパーまでの買い物をほぼ気にせずこなせるようになり、ご自身でも手応えを感じていらしたようです。

4ヶ月目—

順調に来ていた4ヶ月目の初め、お孫さんの小学校の運動会で半日外にいらっしゃった翌週、膝の痛みが再び強くなりました。

「せっかく良くなってきたのに……」と少し沈んだご様子でいらしたのを覚えています。

このタイミングでは、膝そのものへの施術に加えて、体全体の疲労を抜くことを優先しました。長く続いた不調は、良くなる過程でも一直線ではありません。特に、普段と違う動きや長時間の負荷が加わったあとに、一時的に戻ったように感じることは多々あります。ただ、戻ったあとに体がどれだけ早く立て直せるか——そこに変化の本質があります。

2週間後、「今回は戻りが早かった気がします」とお話されていたのが印象に残っています。

5ヶ月目

揺り戻しを経て、体は一段深いところで落ち着きを取り戻しました。5ヶ月目には、階段の昇り降りでの痛みはほぼ消え、朝のこわばりも気にならない日が続くように。夜中のトイレ覚醒も週に0〜1回程度となりました。

このタイミングで、施術間隔を2週間に1回に延ばし、体のメンテナンスへと切り替えました。現在も、季節の変わり目を中心に、月に1〜2回ほど通っていただいています。

患者さまのお声

病院で「加齢ですから」と言われたとき、正直、もうこのまま付き合っていくしかないんだろうと思っていました。鍼灸も、最初は半信半疑で……。

でも、通ううちに、膝の痛みよりも先に、夜中にトイレで起きる回数が減ったり、足がむくまなくなったりして。「あ、体が全体で変わっていくんだ」と実感しました。

一度、孫の運動会のあとにぶり返したときは落ち込みましたが、戻りが早くなっていることを先生が一緒に確認してくださって、それが支えになりました。

今は階段を気にせず降りられますし、友達との旅行も楽しみにしています。

同じお悩みをお持ちの方へ

「加齢だから」「変形しているから」——そう言われて、膝の痛みと付き合うしかないと感じていらっしゃる方は少なくありません。

けれども、膝の痛みは、膝だけの問題ではないことがほとんどです。冷えやむくみ、睡眠、全身の巡り——これらが整っていくと、膝もまた、体の一部として落ち着きを取り戻していきます。

一直線にはいかないかもしれません。良くなりかけた頃に、少し戻ることもあります。それでも、体が立て直す力を少しずつ思い出していくのを、私たちは脈や舌の変化で毎回確かめながら、一緒に歩いていきます。

貝塚市、岸和田市、泉州周辺で膝の痛みにお悩みの方がいらっしゃいましたら、今のお体の状態を一度整理してみませんか。

※症例は個人の経過であり、効果を保証するものではありません。

この症例に近いお悩みをお持ちの方は、まずはお気軽にご相談ください。

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