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【症例】10年以上続く慢性腰痛、仕事を休まず通い4ヶ月で改善した40代男性の経過
朝、起き上がる瞬間が怖かった
毎朝、目が覚めるたびに「今日はどのくらい痛いだろう」と確認してから起き上がる——。そんな10年以上を過ごしてきたのが、今回ご紹介するKさん(当時47歳・会社員)です。
来院時の状態
主訴:慢性腰痛(起床時の重だるさ・長時間の座位後に悪化)
Kさんは長年、営業職として車の運転とデスクワークを繰り返す日々を送っていました。腰の重だるさはいつの頃からか日常の一部になり、整形外科を2度受診したものの「加齢による変化はあるが、治療が必要なほどではない」と言われ、湿布と痛み止めで様子を見るよう指示されていました。
来院のきっかけは、同年代の友人が鍼灸で肩こりが楽になったという話を聞いたことでした。「正直、期待はしていませんでした。でもこのまま湿布を貼り続けても何も変わらないと思って」という言葉が印象的でした。
- 朝の起き上がり時に腰・臀部にかけて重だるさと鈍痛
- 車の運転や長時間の座位後、立ち上がる瞬間に痛みが走る
- 夕方になるほど腰が張ってくる感覚がある
東洋医学からみた状態
初診で脈と舌を診ると、全体的に力の弱い脈(沈細脈)と、やや白みがかった舌が確認されました。
東洋医学では、腰は「腎(じん)」と深く関係する部位と考えます。腎は体の根本的な活力を蓄える臓器で、年齢とともに、あるいは過労や睡眠不足が重なることで弱りやすくなります。Kさんの場合、デスクワークと不規則な生活リズムで、体を支える力が慢性的に消耗している状態でした。
また、舌の色がやや白みがかっているのは体の冷えのサインでもあります。長時間同じ姿勢でいることで体の末端まで温かい気血が届きにくくなり、それが腰の重だるさや夕方の張り感に現れていると判断しました。
施術の経過
週1回・計16回(約4ヶ月)
〜1ヶ月目(1〜4回)
最初の数回は、施術直後は腰が軽くなる感覚があるものの、翌日には元に戻る繰り返しでした。Kさん自身も「やっぱり一時的なものかな」と感じていたようです。
この時期は焦らず、体の根本を整えることを優先しました。腰部への直接的なアプローチに加え、消化器系を整えるツボにも鍼を施しました。腰痛と消化器の関係は一見わかりにくいのですが、内臓の疲弊が腰の筋肉の緊張を助長することがあるため、全体のバランスを見ながら進めました。
〜2ヶ月目(5〜8回)
6回目あたりから「起き上がるときの痛みが少し軽くなった気がする」という言葉が出始めました。特に変化が出てきたのは、翌日の持ち越し感でした。施術後の軽さが1日ではなく2日ほど続くようになってきた頃です。
ただし、この時期に親戚の引っ越しを手伝った週末があり、荷物の上げ下ろしが重なりました。8回目の来院時、「あの週末からまた3ヶ月前に戻った感じがして、もうダメかと思いました」とおっしゃっていました。
脈をみると疲弊のサインが明確に出ていました。その日はあえて刺激量を抑え、体の消耗を補う方向で施術を調整しました。
〜3ヶ月目(9〜12回)
体の回復力が戻ってきました。10回目の施術後、「起き上がるときに痛みを確認する癖がなくなっていることに気づいた」とおっしゃいました。意識しないと動ける状態になってきた、ということです。
車の運転後の腰の張りも「ないわけではないけれど、以前の半分くらい」という表現に変わってきました。
〜4ヶ月目(13〜16回)
朝の起き上がりはほぼ気にならなくなりました。長時間の運転後も、自然に体をほぐせば対処できる範囲に収まっています。
「仕事でまたきつい時期が来てもある程度は耐えられる体になった感じがする」——Kさんのこの言葉が、この時期の変化をよく表していると思います。
患者さまの声
「最初の1ヶ月は、直後は楽になるけど翌日には戻るの繰り返しで、やっぱりダメかなと思っていました。2ヶ月過ぎたあたりから、じわじわと変わってきたのがわかりました。親戚の引っ越し手伝いで一度ガクッと落ちて焦ったんですけど、それを越えてからのほうが体が安定してきた気がします。今は朝起きて腰を確認するルーティンがなくなりました。それだけでも気分が全然違う。」
同じ悩みをお持ちの方へ
慢性腰痛は「これといった原因が見当たらない」と言われることが多い症状です。だからこそ、どこに相談すればいいかわからず、湿布と気合いで乗り越えてきた方も多いのではないでしょうか。
東洋医学では、体の表面に出ている症状だけでなく、その背景にある体質や消耗のパターンを診ます。「なぜ腰に負担が集まりやすいのか」を体全体の視点で考えることが、長年の慢性症状に向き合う上でひとつの手がかりになります。
すぐに結果が出るとは限りません。ただ、体が少しずつ戻れる力を取り戻していくプロセスを、一緒に丁寧に積み上げていきたいと思っています。
大阪府貝塚市・泉州周辺で慢性腰痛にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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