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【コラム】花粉症に鍼灸? 免疫の「誤作動」を整えるという考え方
こんにちは、健美堂の松田です。
毎年この時期になると、薬を手放せずにいる方からのご相談が増えます。「飲まないよりはましだけど、根本的には何も変わっていない気がして」——そういう言葉をよく聞きます。
花粉症は「鼻の病気」ではない
最近、日本医科大学の専門家がこんなことを語っていました。
現代人の花粉症が増え続けているのは、清潔な環境に慣れすぎた免疫が、無害な花粉を「敵」と誤認して過剰反応しているから——。
これは東洋医学が長年言い続けてきた視点と、根本的に重なっています。問題は「花粉が多い」ことではなく、免疫がうまく機能していない体側の問題です。
研究が示していること
鍼灸とアレルギー性鼻炎については、国際的な医学誌でも研究が積み重なっています。以下のグラフは、2022〜2024年に発表された複数の系統的レビュー・メタアナリシスのデータをまとめたものです。
鍼灸 × アレルギー性鼻炎:国際研究の蓄積(2022〜2024年)
比較試験
(計)
レビュー
なぜ鍼灸が効くのか:研究で報告されている4つの働き
薬との比較:鍼灸が優れている点
出典:Medicine 2024 / Frontiers in Allergy 2024 / IJGM 2025 / PubMed meta-analysis
※ グラフの数値は複数研究の傾向を元にした概算。個人差あり。
薬のように「症状を止める」のではなく、免疫が過剰反応しにくい体に整えていく——という方向性です。
研究の質にはばらつきがあり、「必ず効く」とは言えません。ただ、「薬しか選択肢がない」とも言えなくなってきています。
東洋医学ではどう見るか
鍼灸では、花粉症の症状を「肺・脾(胃腸)・腎の弱りが重なったもの」として捉えます。
特に多いのはこういうパターンです。
- 胃腸が疲れている(冷たいもの・甘いもの・外食が多い方)
- 慢性的に疲れが抜けない
- 以前より風邪をひきやすくなった気がする
これらは「免疫を支える土台」が弱っているサインです。花粉が体内に入ったとき、そのサインが鼻や目に出ているだけで、根本は全身のバランスの問題です。
当院での変化について
「薬が手放せなくて」と来られた方が、数回の施術のうちに「今年はだいぶ楽でした」とおっしゃるケースが続いています。
全員に同じ結果が出るとは言えません。体質・生活習慣・飛散量によって変わります。ただ、花粉が飛ぶことと、症状が出ることは別の問題だと感じています。
今日からできること
① 胃腸を冷やさない
冷たい飲み物・甘いものを少し控えるだけで、粘膜の炎症が落ち着きやすくなります。
② 首の後ろを温める
風池(ふうち)——耳の後ろの骨から指2本分内側。蒸しタオルで温めると、症状の波が小さくなる方がいます。
「毎年同じことの繰り返し」と感じている方は、一度ご相談ください。