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【症例】20代女性/多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)|排卵が整い自然妊娠に至った経過

2026.03.16

20代後半の女性。結婚1年半が経ち、妊活を意識し始めた頃に婦人科を受診。超音波検査で卵巣に多数の小さな卵胞が並んでいるのを指摘され、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断された。

月経周期は38〜50日とバラバラで、「来るのか来ないのかわからない」という状態が学生時代からずっと続いていた。「生理が遅れるたびに妊娠検査薬を使って、陰性が出るたびに落ち込む——その繰り返しでした」とおっしゃっていた。

手足の冷え、疲れやすさ、便秘がち。体全体にエネルギーが足りていない感覚があったという。「病院では排卵誘発剤を勧められたが、まず体の土台から整えてみたい」という思いでご来院された。

東洋医学の視点から見えてきたこと

初診で脈と舌を診ると、体を動かすエネルギー全体が不足している状態だった。特に、消化・吸収の力が弱く、食べたものをうまくエネルギーに変えられていない様子が見てとれた。また下腹部を中心に血の巡りも滞っていた。

PCOSは「卵胞がたくさん育つのに、最後の一押しができずに排卵まで至らない」状態と言われる。東洋医学の視点では、体を動かす力そのものが弱いために、卵胞を押し出すエネルギーが足りていないと捉えた。

根本にあるのは「作る力・動かす力」の低下だった。

施術の経過——基礎体温が少しずつ変わっていった

週1回を基本に施術を継続した。ご自身には並行して基礎体温の記録をお願いした。

1〜2ヶ月目:施術後の体の温かさを実感されるようになった。便通が整い、朝の目覚めが少し楽になった。ただ月経はまだ40日以上かかることも多く、「体は変わってきている気がするけど、なかなか結果に結びつかない」と焦りを口にされていた。

3ヶ月目:基礎体温の記録を見ると、ガタガタだった体温が少しずつ低温期・高温期の二相性に近づいてきた。月経周期も34〜38日と短縮。「先生、体温表が前と全然違う形になってきました」と、ご自身で気づかれた変化を報告してくださった。

4ヶ月目:この月、月経が来るはずの時期を過ぎても体温の高温期が続いた。「また遅れてるだけかな」とおっしゃっていたが、念のため検査薬を使っていただくと陽性反応。自然妊娠が確認された。

患者さまの声

「学生の頃から生理が不規則で、ずっと『自分の体はそういうもの』と思っていました。PCOSと言われて初めて、原因があったんだとわかって、正直ほっとした部分もあります。鍼を始めてから体温表が変わっていくのが目に見えてわかって、それが一番の励みでした。妊娠がわかったときは、しばらく実感がなくてぼうっとしていました」

同じような悩みをお持ちの方へ

PCOSは「妊娠できない体」ではありません。排卵のタイミングが整いにくい体質ですが、体全体の力を底上げすることで、自然に排卵が起こりやすい状態に近づいていきます。

基礎体温の変化は、体が変わっていく過程を自分自身で確認できる手がかりです。数値には出ない部分の変化を、一緒に丁寧に見ていきましょう。

不妊・妊活でお悩みの方は、まずお気軽にご相談ください。

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