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【症例】30代女性/卵管狭窄・癒着|体外受精に備えて体の土台を整え妊娠に至った経過

2026.03.16

30代前半の女性。結婚2年、なかなか妊娠しないため婦人科で検査を受けた。子宮卵管造影検査の結果、左卵管に狭窄と軽度の癒着が見つかった。右卵管は通っているが「機能が万全とは言えない」と説明された。

「自然妊娠は難しいかもしれない。体外受精を考えてみてください」

医師のその言葉を聞いて、頭が真っ白になったとおっしゃっていた。20代の頃に子宮内膜症と診断されたことがあり、そのときの炎症が原因ではないかと言われた。学生時代からひどかった生理痛。「まさかそれが関係しているとは思っていなかった」という。

東洋医学の視点から見えてきたこと

初診でお体を診ると、下腹部を中心に血の巡りが滞っている状態が見てとれた。生理のたびに血塊が多く出ること、経血の色が暗いこと、下腹部が冷えやすいこと——これらは東洋医学で「血の流れが滞っている」サインとして捉える。

卵管や骨盤まわりの組織は、血流が悪い状態が続くと癒着や炎症が起きやすくなる。鍼灸でその状態を直接「治す」ことはできないが、骨盤内の血流を整え、体全体が妊娠しやすい状態に近づくことはできる。

体外受精に臨むにしても、受け入れる体の土台が整っているかどうかが、その結果を左右する。

施術の経過——体外受精と並行して、体を整えていった

週1回を基本に施術を継続した。婦人科クリニックとの連携を意識し、採卵周期・移植周期に合わせて施術の内容を調整した。

1〜2ヶ月目:生理痛が以前より軽くなってきた。血塊の量も減ってきた。「鍼の後、お腹が温かくなる感じが続く」とご報告いただいた。

3ヶ月目:クリニックで採卵を実施。「先生に『卵の質がいい』と言われました」と、少し表情が明るくなって来院された。胚盤胞が2個凍結できた。

4ヶ月目:初回の移植周期。結果は陰性だった。「また次、頑張ります」とおっしゃっていたが、帰り際に少し沈んだ様子が見えた。施術をしながら「今日はゆっくり休んでいってください」とだけ伝えた。

6〜7ヶ月目:体の冷えが全体的に改善してきた。生理の色が明るくなり、経血量も安定。「体の中が変わってきた気がする」とおっしゃるようになった。

9ヶ月目:2回目の移植後、月経が来なかった。検査薬で陽性。クリニックでの確認も取れ、無事妊娠が確認された。

患者さまの声

「体外受精をすると決めたとき、不安と焦りで頭がいっぱいでした。鍼灸を始めたのは、『なにか自分でできることをしたい』という気持ちから。施術後はいつも体が軽くなって、少しだけ落ち着いた気持ちで帰れました。採卵の結果が良かったと聞いたとき、体を整えてきて良かったと思いました」

同じような悩みをお持ちの方へ

卵管に問題がある場合、西洋医学的な治療(手術や体外受精)が必要になることがあります。鍼灸はそれを「代替」するものではなく、「体の土台を整える」ためのものです。

体外受精に臨むとき、採卵の質・子宮内膜の状態・着床環境——これらはすべて体全体の状態と関わっています。クリニックでの治療と並行して、体づくりをサポートすることが鍼灸の役割です。

不妊・妊活でお悩みの方は、まずお気軽にご相談ください。

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