最新の症例紹介健美堂での症例の一部をご紹介します。
【症例紹介】持続性めまい(PPPD)|ふわふわ感・不安定感が続く
この症例では、「持続性めまい(PPPD)」に悩まされていた60代女性が、当院の鍼灸と整体を通じて改善していった経過をご紹介します。
患者情報
60代女性/介護職/岸和田市在住
2025年3月頃に初診来院
🔸主訴
約3ヶ月前、おでこを打撲したことをきっかけに回転性めまいを発症。
その後も「ふわふわ感」「朝の化粧時やPC使用で悪化」「スーパーの陳列棚の前に行くと足元が不安定になる」といった症状が持続している。
耳鼻科でBPPV(良性発作性頭位めまい症)と診断されたが、症状は慢性化し、現在はPPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)の可能性が指摘されている。
🔸随伴症状
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副鼻腔炎・後鼻漏、鼻水や痰切れの悪さ
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首・肩の強いコリ
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雨天や気圧の変化で悪化
🔸東洋医学的所見
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舌診: やや黄膩苔
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脈診: 弦脈、やや虚
弁証:「肝気の鬱滞」「脾虚湿盛」「気血両虚」が重なった状態
→ 精神的緊張や自律神経の乱れ、脾胃の虚弱によって、気の巡りと平衡感覚が乱れていると判断。
🔸治療方針
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鍼灸施術: 百会・内関・足三里・太衝・風池などを使用し、肝の調整と痰湿の除去を中心に行う
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整体調整: 上部頸椎と仙腸関節のアライメント調整により、自律神経と姿勢反射の安定を図る
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指圧療法: 脊柱起立筋を中心に、過緊張の緩和を目的とした手技療法
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生活指導: 気圧の変化に左右されにくい体づくり、呼吸法、脾胃を労わる食養生の提案
🔸経過
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1〜2回目: 施術直後の大きな変化はないが、頭の重さがやや軽減
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3〜5回目: 朝のふらつきが減り、仕事中の集中力が戻ってくる
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6〜8回目: めまいの頻度が明らかに減少し、日常の不安も軽減
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10回目以降: 症状はほぼ寛解。現在は月2回ペースで体調管理を継続中
🔸施術者コメント
複数の医療機関を受診し、耳の検査や血液検査では異常なしと診断。抗うつ薬の服用を勧められたが、できれば薬に頼らず改善したいという思いから当院を受診されました。
PPPDは、単なる耳の異常ではなく、「感覚の過敏さ」「脳の情報処理のクセ」「自律神経の過緊張」が複雑に絡む慢性めまい症状です。
健美堂では、外側の症状にアプローチするだけでなく、内側から“揺れにくい体質”へと導く全身調整を大切にしています。
🟩このような方におすすめです
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ふわふわとした不安定感が続いている
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病院では異常なしといわれたが、つらい状態が改善しない
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「自律神経の問題」と言われたが、対処法がわからない
そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
▶ 詳しい施術内容はこちら
https://kenbido.net/symptom-menu/
▶ 参考:厚生労働省「めまいの診療ガイドライン」