最新の症例紹介健美堂での症例の一部をご紹介します。
【症例】20代女性/中学のころから続く自律神経の乱れと不眠
20代女性。中学時代から自律神経失調症の傾向があり、不眠や気分の落ち込みなどでお悩みでした。
■ ご来院時の状態
20代女性。中学時代からの自律神経失調症による昼夜逆転、慢性的な疲労感、不眠に長年悩まれていました。
精神科では広汎性発達障害とうつ病の診断を受け、カウンセリングと服薬治療を継続されていましたが、フラッシュバックや気分の落ち込みが改善せず、当院の鍼灸治療を希望して来院されました。
■ ご来院のきっかけ
これまで心療内科での治療を受けてきたものの、日常生活への支障が続き、体からのアプローチを求めて健美堂へ。
「自律神経を整える鍼灸で、身体から整えてみたい」とのご希望でした。
■ 脈や舌の状態(東洋医学的所見)
脈は沈で細く力が弱く、全身的な気血不足とストレス性の緊張がみられました。舌は淡白で歯痕があり、肝・心・腎のバランスの乱れが推察されました。
■ 施術の内容
週1~2回の頻度で施術を実施。
不眠や自律神経失調症に関連の深い百会・神門・三陰交・太渓などのツボを使用。
全身の気血の巡りを整えながら、交感神経の緊張を緩めることを重視しました。
■ 治療の経過
初回の施術後、「少し気持ちが軽くなった」との感想があり、
3回目の施術後には「寝つきが良くなり、朝の目覚めが楽になった」との変化が見られました。
5回目の頃には気分の浮き沈みが安定し、フラッシュバックも減ってきたとご本人が実感されています。
■ 担当よりひとこと
自律神経失調症は、精神面だけでなく身体の状態とも深く関係しています。
特に不眠・気分の不調・発達障害のような背景を持つ方にとって、身体を整えることは回復への大きな一歩になります。
お薬やカウンセリングと併用しながら、鍼灸で無理なく自然な回復を目指してみませんか。
▶ 同じようなお悩みの方へ:五月病と自律神経の関係についてはこちら
▶ 自律神経失調症に関する基本情報は、厚生労働省e-ヘルスネットをご参照ください。