「鍼灸は古くさい?――じつは現代に通じる、伝統医療のチカラ
「鍼灸は古くさい」と思っていませんか?
現代人にとっては、そう感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが実は、鍼灸は長い年月をかけて発展し、現代にまで受け継がれてきた伝統医学のひとつです。
人類の誕生は70万年前といわれ、現代人(新人類)はおよそ20万年前から地上に登場しています。
その長い歴史から見れば、古代中国で東洋医学の体系が整えられた約2000年前というのは、実は“つい最近”の出来事なのかもしれません。
その中で「鍼灸」という治療法も発展し、体系化されてきました。
こうした医学体系の一部は日本にも伝わり、今日の東洋医学――漢方や鍼灸の礎となっています。
そして今日に至るまで、数多くの知恵と技術が師から弟子へと伝えられ、医学として積み重ねられてきたのです。
しかし、近代化の波のなかで、そうした伝統的な知恵の多くは姿を変え、あるいは失われてしまったものも少なくありません。
近代以降の社会変化や文化的な転換期を経て、多くの流派で伝承は途絶えることを余儀なくされてしまったのです。社会の急速な近代化により、伝統医学本来の姿が伝承されるのは難しいこととなりました。
人類がようやくたどり着いた貴重な知恵を、急激な変化の中で置き去りにしてしまったとしたら――
それは、少しもったいないことだと思いませんか?
伝統の継承と健美堂のつながり
とはいえ、すべてが失われたわけではありません。
今なお、師からごく少数の弟子たちに、長い年月をかけて直接伝えられてきた、中国医学のもっとも伝統的な一派が存在しています。
当院・健美堂は、ご縁あってその一派の学びを受け継いでいる方々と知遇を得て、現在も継続してその勉強会に参加しています。
その中で、現代に合った施術方法を取り入れつつも、“伝統の芯を外さない東洋医学”という考え方を大切にしています。
▶︎ 関連ページ:「当院について」をご覧ください。
現代に活かす、伝統の力
当院で行っている鍼灸も、そうした流れの中で、現代人の生活や悩みに対応できるよう調整を加えています。
肩こり・腰痛はもちろん、自律神経の乱れ、不眠、内臓の不調、ストレスや疲労――
これらに対して、数千年かけて磨かれてきた知恵と技術が、しっかりと根拠を持って作用します。
「古くさい」と思われがちな鍼灸ですが、
実は“今こそ必要とされている、未来につながる医療”なのかもしれません。
▶︎ 外部参考:「日本鍼灸師会|鍼灸とは」