【季節の養生】連休明けが怖い人へ。5月病と適応障害の境界線、知ってますか?
連休明けが怖い?
5月病と適応障害の違い――東洋医学でできる心と体の予防ケア
こんにちは、健美堂の松田です。
ゴールデンウィーク明けに「なんとなくやる気が出ない」「眠れない」「気分が沈む」――そんな5月病のような不調が現れることがあります。適応障害との違いや、予防のためにできることを、東洋医学の視点からお話しします。
今回は、「5月病」と「適応障害」の違い、そして東洋医学的な視点から今からできる予防ケアをお伝えします。
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5月病ってどんなもの?
5月病とは、新しい環境や生活リズムによる心身の疲れが、連休明け頃から出てくる一種の不調です。
医学的な診断名ではありませんが、次のような症状が現れます:
- やる気が出ない
- 眠れない、寝ても疲れが取れない
- 食欲が落ちた
- 気分が沈む
- イライラしたり、不安になったりする
放っておくと危ない?適応障害との違い
「そのうち元に戻るだろう」と思って放置してしまうと、
実は適応障害の入り口である可能性もあります。
【5月病】
→ 環境の変化による一時的な不調。時間と共に自然に回復することが多い。
【適応障害】
→ はっきりとしたストレス要因(職場、人間関係など)に対して心や体が強く反応し、生活に支障が出る状態。
ポイントは、「不調の原因が明確にあるかどうか」、そして「日常生活に支障が出ているかどうか」です。
東洋医学では、“5月の不調”をどう見る?
東洋医学では、春は「肝」、夏は「心」に深い関係があると考えます。
そして5月は、この2つが切り替わる“心身のバランスが崩れやすい時期”です。
- 肝の働きが過剰だと、イライラや不安が出やすくなる
- 心が乱れると、眠れない・気分が落ち着かないなどの症状が出やすい
つまり、気持ちの浮き沈みが大きくなりやすい時期なんですね。
今からできる「5月病・適応障害予防」のセルフケア
● ツボ押しで心を整える
- 神門(しんもん):不安や緊張、不眠など“心”の疲れに
- 太衝(たいしょう):イライラや怒りっぽさ、肝の高ぶりを鎮める
- 内関(ないかん):ストレスによる胃の不調や吐き気、不安感に
→ 朝の目覚め前や、夜のリラックスタイムに3〜5秒ほどじんわり押してみてください。
● 食養生
- 香りのあるもの(しそ、ミント、柑橘など)
- 苦味のある野菜(春菊、ゴーヤ、せりなど)
→ 「気を巡らせる」食材は、心と体のモヤモヤにやさしく働きかけてくれます。
● 生活の中でできること
- 朝日を浴びて体内リズムを整える
- 無理に頑張らず、余白を大切にする
- 自然に触れる/深呼吸を意識する
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5月病も適応障害も、初期のサインはよく似ています。
違うのは、「その不調が続くのか」「生活に影響が出ているか」。
何より大切なのは、“元気なうちに整えておくこと”です。
ゴールデンウィークを気持ちよく過ごし、連休明けも健やかに過ごすために。
ぜひ今日から、心と体のセルフケアを始めてみてくださいね。
▶ 詳しくは 厚生労働省「メンタルヘルス」特設ページ もご参照ください。