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土用針とは
2022.04.12
土用といえば、夏の土用の丑の日に鰻やあんころ餅を食べる習慣がある事で有名ですね。
しかし土用というのは春夏秋冬すべてにあります。
東洋医学において土用はとても大切な時期と考えていて。
五行思想では、木火土金水の順番で肝心脾肺腎に配当されます。 それぞれの臓器がよく働く季節があり、「土の脾」が各季節の土用に「ご苦労さん」といって気血津液を配分する時期と考えられています。
たとえば春の土用には、春によく働いていた「肝」に「ご苦労さん」といって血を配分する。
夏の土用には、夏によく働いていた「心」に「ご苦労さん」といって血や陽気を配分する。
秋の土用には、秋によく働いていた「肺」に「ご苦労さん」といって気を配分する。
冬の土用には、冬によく働いていた「腎」に「ご苦労さん」といって津液を配分する。
四季では肝は春、心は夏、肺は秋、腎は冬。そして脾は中央となっているのは上記の役割だからです。
「用」という字は、役に立つ。はたらきがある。という意味があるようです。つまり各季節の土用は「土の脾」が特に働く期間のことです。
立夏の直前18日間では、脾が肝に血を配分する手助けをするのが土用針となります。
2022年の立夏は5月5日です。春の土用の期間は4月17日~5月4日になります。
体調に不安がある方は、土用の期間に鍼灸を受療されてはどうでしょう。